AKATSUKA グリーン通信vol.262 2021.1月号『レッドヒル図鑑』
シモバシラの「霜華」
寒くなり外に出るのが億劫な季節がやって来ましたが、そんな時にしか出会えない現象がこのシモバシラという植物の「霜華」です。
シモバシラは茎が枯れても根が活動をしていて水を吸い上げ続けるために、気温が氷点下になると凍り付いて霜華が出来ます。このような現象が起きるのは同じシソ科の植物の中に何種類かあるそうです。
レッドヒルではなかなか出現率が低い現象ですが、「スイレン池」の入口近くにシモバシラを植栽してあります。冷え込んだ日はお目にかかるチャンスです。
春告げ花のマンサク
「まず咲く」や「真っ先」から名付けられたという説があるように、年が明けて園内で開花する植物のトップバッターのひとつがマンサク。
特徴的なひらひらと細長い黄や赤の花びらをしています。その花びらが少し長いシナマンサクには良い香りがあります。
この花が咲くと新しい一年がスタートしたなと感じます。園内には常緑樹のトキワマンサクも植栽されていますが、こちらは春に開花します。
チューリップタワー
毎年冬の間にチューリップの球根を植栽するのですが、昨年はチューリップタワーに挑戦。なかなか見事な咲きっぷりで大成功。
今年はパビリオン分を準備していますので、お買い物の際に見ていただければと思います。春までお待ちくださいね。
昨年も天候が不順でその都度その中を生き抜いた植物から逞しさを感じましたが、その影響が出るのが翌年になることも。
毎年同じ時期にしっかり花を咲かせるのは当たり前の様でも実は凄いことなのかもしれないですね(昨年は11~12月に花を咲かせたオオデマリとアジサイがありました)。
今年は植物にとってもそんな苦労なく、無事に花を咲かせられる一年になることを願います。
【園内に咲く花のご紹介】
※天候等によりうまく咲いていない場合もあります。
文/村松 潤一
赤塚植物園「レッドヒル ヒーサーの森」は、世界各国の公園を巡り歩いてきた園主 赤塚ひさ子が、荒れていた山に少しずつ“命”を吹き込み、日本の風土に合った四季を楽しむ里山としてよみがえらせました。
シンボルツリーは「世界一のっぽの木」と呼ばれている「センペルセコイア」です、別名「レッドウッド」と呼ばれているセンペルセコイアが、小高い丘にはたくさん植えられていることから「レッドヒル」と命名されました。
シャクナゲを中心に約1,000品種1万本以上の花木や四季の草花を楽しむことができ、森の息吹を感じ、大人も子どもたちも楽しく自然環境や花に触れ、心が豊かになる里山庭園です。
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