AKATSUKA グリーン通信vol.261 2020.12月号『レッドヒル図鑑』
今年のもみじ谷の色合いは?
写真は昨年12月中旬の「もみじ谷」です。モミジの紅葉や黄葉には日当たりと気温の寒暖差、土の水分量が影響しています。
中でも日当たりがポイントで、暗すぎるとなかなかきれいに発色してくれません。今年の2月のメンテナンス休園期間中に「もみじ谷」の高木の枝を剪定したので、光がよく差すようになりました。
環境的には昨年よりも好条件になり、今年の紅葉と黄葉はどのようになるのかとても楽しみなところです。
みんなが気になる純白のお花
毎年11月の中頃からよく聞く問い合わせがあります。「あの白い花はなんて名前?」
花が少ない冬に、手のひらサイズの花をたくさん咲かせてくれる植物。その名は「タイワンツバキ」。
樹木が落葉して少し寂し気な園内では、賑やかなその姿はよく目立ちます。「スイレン池」の散策路沿いや「さくら坂」の上り口の近く、「風の門」に植栽されていて、春頃まで花を楽しませてくれますよ。
ブドウじゃないよ。アンモナイトだよ?
昨年、園内の樹木に巻き付いたつる植物を取り除いていたところ、ブドウのようなキレイな実を発見。調べてみるとアオツヅラフジという植物でした。
タネが特徴的ということで採取して取り出してみると、何とその姿はアンモナイトに似ていました。
英名ではsnailseed(カタツムリの種)と名付けられていて妙に納得しました。植物の不思議はいろいろなところに隠れています。
あっという間に冬が来て今年もあとわずかとなりました。園内の植物も来シーズンに向けてせっせと準備中です。
一年というサイクルの中、いろいろな環境の変化があるにもかかわらず、毎年時期が来たら花を咲かせてタネを付け、そして翌年に備える。
よく考えるととても凄いことで、また来シーズンもその一連の姿を見せてもらえることは何ともありがたいことだとつくづく感じます。
【園内に咲く花のご紹介】
※天候等によりうまく咲いていない場合もあります。
文/村松 潤一
赤塚植物園「レッドヒル ヒーサーの森」は、世界各国の公園を巡り歩いてきた園主 赤塚ひさ子が、荒れていた山に少しずつ“命”を吹き込み、日本の風土に合った四季を楽しむ里山としてよみがえらせました。
シンボルツリーは「世界一のっぽの木」と呼ばれている「センペルセコイア」です、別名「レッドウッド」と呼ばれているセンペルセコイアが、小高い丘にはたくさん植えられていることから「レッドヒル」と命名されました。
シャクナゲを中心に約1,000品種1万本以上の花木や四季の草花を楽しむことができ、森の息吹を感じ、大人も子どもたちも楽しく自然環境や花に触れ、心が豊かになる里山庭園です。
〒514-2221
三重県津市高野尾町2877番地
☎ 059-230-7789
※料金、開園時間等、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
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