AKATSUKA グリーン通信vol.249(2019.12月号)
スイショウの色変わり
園内に変わった黄葉をする木があります。それはスイショウです。漢字で書くと「水松」。
名前に「松」と付きますが、マツ科ではなくてスギ科の植物です。
スイショウは枝葉が密集せず、隙間があって粗い樹形をしています。葉の塊がぽん、ぽん、ぽん、としている感じ。
そのぽんぽんのひとつずつが徐々に下から黄葉をしていくのです。上部が緑で下部が茶色、そんなぽんぽんが木にたくさんついている様は他の木には無い姿です。剪定で枝を整え、一本の木がひと塊のように仕立ててあるスイショウの黄葉は、その色合いがとても美しいとのこと。
園内のスイショウはこの冬どんな姿をみせてくれるでしょうか?良いタイミングで見ていただけると良いのですが。ちなみにあまり植栽されておらず、なかなかお目にかかれない珍しい木でもあるんです。
スイレン池の四角いポット
冬になるとスイレン池の水は澄み、池底まで見えるようになります。そこで見えてくるのが四角いポット。これはスイレンを植えてあるポットで、温帯スイレンは休眠中、熱帯スイレンは寒さで枯れてしまっています。
あるとき、園内で高所作業車を使った作業があったので、高いところから写真を撮ってみたところ、自分たちで植えたにもかかわらず数の多さにびっくり。
生育状況を見て春には温帯スイレン、6月下旬頃に熱帯スイレンを植栽しています。春から夏にかけてたくさんのスイレンで賑わいますが、冬の間はちょっとお休みです。
落葉樹が葉を落として園内は見通しが良くなります。
また空気が澄みわたり、晴れた日は青空も相まって景色に奥行きがあり、青々と茂っている時とは全く別の表情をしています。クリスマスローズにタイワンツバキ、花壇はパンジーやストックなどの冬の植栽で華やいでいます。景色ばかりではなく、ちゃんとお花も咲いています。
文/村松 潤一
赤塚植物園「レッドヒル ヒーサーの森」は、世界各国の公園を巡り歩いてきた園主 赤塚ひさ子が、荒れていた山に少しずつ“命”を吹き込み、日本の風土に合った四季を楽しむ里山としてよみがえらせました。
シンボルツリーは「世界一のっぽの木」と呼ばれている「センペルセコイア」です、別名「レッドウッド」と呼ばれているセンペルセコイアが、小高い丘にはたくさん植えられていることから「レッドヒル」と命名されました。
シャクナゲを中心に約1,000品種1万本以上の花木や四季の草花を楽しむことができ、森の息吹を感じ、大人も子どもたちも楽しく自然環境や花に触れ、心が豊かになる里山庭園です。
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