星澤幸子の和食のチカラ 2025年1月- 2月 風邪に負けないカボチャ料理
皮から手作りのおうち餃子を楽しむ
今やラーメンやカレーと並んで日本の国民食とも言える存在となった餃子。皆さんがご家庭の食卓や飲食店で餃子を口にする頻度も多いことと思います。
中国で誕生した餃子の歴史は古く、諸説あるようですが、紀元前6世紀ごろには誕生し、敦煌市の唐時代(西暦618年~907年)の墳墓からは乾燥した状態の餃子の化石が発見されているのですから驚きです。まさに中国の方々のソウルフードと言えるのでしょう。
日本では江戸時代に中国から伝わったそうで、なんと水戸黄門さま、徳川光圀に鴨肉の餃子が献上されたという記録があるそうです。とは言え、日本人にとっては、戦前までは今のような誰もが口にするメジャーな料理ではなかったようです。
先の大戦後、満州から引き揚げてきた人たちが、日本各地で、家庭で餃子を作ったり、飲食店で餃子を出すようになって、次第に日本的な餃子に進化を遂げたのです。
というのも、中国では皮に厚みがある水餃子が一般的ですが、私たちが餃子と言ってイメージするのは皮が薄めの焼き餃子です。
そして、1970年代に冷凍の餃子が販売され、一般のご家庭で利用されるようになったことが、さらに餃子のメジャー化に拍車をかけたのだと思います。
今や、栃木県宇都宮市や静岡県浜松市など、餃子が有名な自治体では、重要な観光資源にもなっています。
そこで今回は、ご家庭で楽しめる餃子のレシピをご紹介します。
手作りの皮で、その厚さを自分好みにアレンジしながらの「水餃子」と「ツナとコーンの焼き餃子」です。スーパーでは、餃子の皮も売られていますが、実は意外と簡単に手作りできるのです。時には、お子さんと一緒に、あるいはご夫婦で、皮から手作りの我が家の餃子を楽しんでみませんか。
ツナ・コーン・マヨネーズの相性バッチリでお子さんも大喜び
ツナとコーンの餃子
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【材料】(30個分)
【餃子の皮】
強力粉 200g
塩 小さじ1/4杯
熱湯 180g
ゴマ油 大さじ1杯
お湯 適量
【あん】
ツナ缶 2缶
コーン缶 大1缶
タマネギ 1/2個
マヨネーズ 大さじ2杯
塩、コショウ 各少々
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
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【作り方】
- ボウルに強力粉、塩、ゴマ油を入れ、菜箸で混ぜながら熱湯を数回に分けて入れていきます。粉っぽさがなくなってきたら手で軽くこねてから、ラップで包み5分程休ませます。
- タマネギはみじん切りにします。あんの材料とパイロゲンをボウルで混ぜ合わせておきます。
- ①で休ませた生地をしっとりするまでしっかりこねます。生地を1/3量程度とり、1.5cm程の太さの棒状にし、包丁(もしくはヘラ)で2cmの長さに切ります。切った生地を上から手で押し付けて円盤状にし、打ち粉をしながら綿棒で中心の少し手前まで回転させながら、円形の2mmほどの厚さに伸ばします。
※皮の厚さはお好みで。 - ②で作ったあんをスプーンでとって皮で包み、打ち粉をしたバットに並べます。
- フライパンに油を入れ、餃子を並べて火にかけ、焼き色がついたら1cmほどお湯を注いでフタをします。しっかりお湯を蒸発させて焼き上げ、器に盛ります。
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菜箸を使って混ぜながら、熱湯を数回に分けて入れる。
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ラップに包んで、5分ほど寝かせる。
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あんの材料にパイロゲンを加えて混ぜ合わせる。
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焼き色がついたら、お湯をいれて蓋をします。
もっちりとした食感が楽しい本格派
水餃子
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【材料】(30個分)
【餃子の皮】
強力粉 200g
塩 小さじ1/4杯
熱湯 180g
ゴマ油 大さじ1杯
お湯 適量
【あん】
白菜 200g
塩 少々
タマネギ 1/2個
ショウガ 1片
豚ひき肉 150g
酒 大さじ1杯
しょうゆ 大さじ1杯
ゴマ油 大さじ1杯
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
【つけダレ 他】
ラー油、酢、しょうゆ 適量
長ネギ 少々
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【作り方】
- ボウルに強力粉、塩、ゴマ油を入れ、菜箸で混ぜながら熱湯を数回に分けて入れていきます。粉っぽさがなくなってきたら手で軽くこねてから、ラップで包み5分程休ませます。
- 白菜は芯と葉先に分けてみじん切りにし、塩をまぶしてしばらくおき、水気を絞ります。タマネギとショウガはみじん切りにします。
- ポリ袋に豚ひき肉、調味料とパイロゲンを入れてから混ぜ、野菜も加えて粘りを出します。
- ①で休ませた生地をしっとりするまでしっかりこねます。生地を1/3量程度とり、1.5cm程の太さの棒状にし、包丁(もしくはヘラ)で2cmの長さに切ります。切った生地を上から手で押し付けて円盤状にし、打ち粉をしながら綿棒で中心の少し手前まで回転させながら、円形の2mmほどの厚さに伸ばします。
※皮の厚さはお好みで。 - 餃子の皮を伸ばして具をのせて包みます。
- 餃子を沸騰した湯に入れて5分ほど茹で、器に盛り長ネギをあしらいます。好みの調味料につけながらいただきます。
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白菜の水気はしっかりと切る。
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あんの材料にパイロゲンを加えて、粘り気出るまで混ぜる。
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麺棒を使って皮を延ばす。厚さはお好みですが、水餃子用にはやや厚めで。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
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料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com