星澤幸子の和食のチカラ 2021年3月-4月 枝豆とタコ
桜の季節がやってきました。今年もコロナ禍で盛大にお花見とはいきませんが、桜を目にすることで春の訪れを実感できる日々です。そして、徐々に薄着になり、ダイエットを意識し始める時期でもあります。
今月は、ダイエットにも最適な、低カロリーで高タンパクな食材を使ったレシピをご紹介しましょう。
まずは、ずんだ餅。宮城県を中心とした南東北地域で食べられてきた、健康的なスイーツです。
すりつぶした枝豆を餡にしているため、栄養価も高く、緑鮮やかなルックスから特に女性に人気の餅菓子です。枝豆は大豆を若い段階で収穫したものですので、大豆と緑黄色野菜その両方の栄養素を含んでおり、それでいて大豆よりも低カロリー。タンパク質が豊富で、食物繊維やカルシウムや鉄分などのミネラルも含まれます。さらには、大豆にはないビタミン類も摂取できるのです。ケーキなどの洋菓子に比べて、低カロリーで栄養豊富。甘さも調節できる手作りで味わってみてください。
もう一品は、タコを使ったお料理です。
タコは低脂肪かつ高タンパクな食材。アミノ酸の一種、タウリンが豊富に含まれていることでも知られます。肝臓の働きを促し、眼精疲労や疲労回復への効果も確認されています。健康ドリンクでタウリンを含むものもあるので、名前を聞いたことがある方も多いはず。今回のレシピでは、デンプン、たんぱく質、脂質それぞれを分解する酵素を含む大根と合わせました。
2つのレシピはともに、彩も鮮やかで、視覚的にも春を感じていただけるはずです。
枝豆の餡のヘルシーお菓子
ずんだ餅
【材料】(2人分)
枝豆(むき身) 200g/上白糖 大さじ4杯/塩 小さじ1/4杯/パイロゲン キャップ1杯/ご飯 2膳
【作り方】
- すり鉢に茹でて殻をむいた枝豆を入れます。少し粒が残るぐらいまで すりつぶして、調味料(上白糖・塩)とパイロゲンを加えてよく混ぜて8等分にします。餡は加える砂糖の量でお好みの甘さに調整してください。
- ボウルに温かいご飯を入れ、温かいうちにすりこぎ棒で粗くつぶして、8等分に丸めます。
- ラップに枝豆の餡を広げ、丸めたごはんを乗せて包みます。
低脂肪高タンパクのタコを爽やかソースで
タコの梅肉ソース
【材料】(2人分)
タコ 100g/大根 100g/シソ 10枚
【梅肉ソース】
梅干し 2個/みりん 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯
【作り方】
- タコはごく薄く切り包丁の切っ先で隠し包丁をします。大根はスライサーで輪切りにします。
- 皿に大根を敷き、シソをのせ、タコを並べます。
- 梅干しは種を取って包丁で叩き(梅を叩くとまな板に色がつくため、パイロゲンの箱を開いたものを使っています)、パイロゲン、みりんと合わせて梅肉ソースをつくり、タコにかけます。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌