星澤幸子の和食のチカラ 2021年1月-2月 あったかメニュー
大寒が過ぎたとはいえ、一年でもっとも寒い時期が続いています。その上、コロナ禍で、健康に細心の注意が必要な毎日です。
新型コロナウイルスへの感染、あるいは重症化を防ぐには、自然免疫の働きが重要だと言われています。その免疫力を高めるのに大切なのが食事と睡眠とストレスのない生活です。また、体温が一度下がるだけで、免疫力が30%ダウンするとも。
この時期はぜひ、体を芯から温める食事を心がけたいものです。
そこで、まだお正月の残りが冷蔵庫に眠っているかもしれないおもちをチリソースでいただくアイデアメニューと、冬を代表するお魚、鮭で作るあったか蒸し寿司をご紹介します。どちらも身体を温めるショウガを使い、チリソースのほうは豆板醤の辛味で、さらに体がポカポカに。
ご家族の免疫力アップは、毎日の食事から。ちょっとした気遣いと手間が家族とご自身の健康を守ります。
チリソースでおもちがさらに美味しく
もちチリソース
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【材料】(2人分)
もち 2個/長ネギ 1/2本/ショウガ 1片/ニンニク 1片/油 大さじ1
【調味料】
トマトケチャップ 大さじ4杯/酒 大さじ1杯/しょうゆ 小さじ2杯 /豆板醬 小さじ1/水 大さじ3杯/パイロゲン キャップ1杯/長ネギ青身 少々
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【作り方】
- もちは6等分にしておきます。長ネギ、ショウガ、ニンニクはみじん切りにします。
- フライパンに油を熱してニンニク・ショウガを炒め、香りが立ったら長ネギ、調味料、水、パイロゲンを加えます。
- もちを少しずつ離して入れ、弱火で煮ます。もちが軟らかくなったら器に盛り、長ネギ青身の千切りをあしらいます。
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ニンニクとショウガを炒めて香りを立たせます。
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チリソースにはパイロゲンでほのかな酸味とうま味を。
蒸したお寿司で体ポカポカ
鮭の蒸し寿司
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【材料】(2人分)
ご飯 1膳/薄塩鮭 小1切れ/ショウガ 1片/ぎんなん 6粒/三つ葉 少々/ゆず 少々
【調味料】
てんさい糖 大さじ1/2杯/塩 小さじ1/4杯/酢 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯
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【作り方】
- ショウガはみじん切りにして、熱いご飯に調味料とパイロゲンを混ぜます。塩鮭は焼いて骨をはずしてほぐして置きます。ぎんなんは茹でて薄皮を剥いておきます。三つ葉は3㎝長さに切ります。
- ご飯に上にのせる具を少し残して混ぜてから、蒸し茶碗に均等に入れます。上に残した鮭、ぎんなんをのせます。
- 鍋に1㎝ほどの湯を沸かし、キッチンペーパーを敷いて茶碗をのせて10分ほど蒸します。
- 三つ葉と千切りにしたゆずの皮をのせ、茶たくにのせて出します。
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すし飯の決め手はパイロゲン。
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残した鮭とぎんなんをきれいにあしらって。
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蒸す際には、キッチンペーパーを敷いた上に茶碗を置いて。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
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料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌