季節の変わり目を、栄養満点レシピで乗り切る

星澤幸子の和食のチカラ 2020年5月 豚肉とキノコのおかず


過去にそれぞれご紹介した、豚肉ときのこ。ともにリーズナブルなお値段で栄養価が高く、さらに一年を通して手に入りやすい、まさに食卓のエースといった存在の食材です。

今回はその両エースを組み合わせた、体とお財布にうれしいレシピを取り上げます。
たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルが豊富な上に、疲労回復に効果絶大なビタミンB群を多く含む豚肉と、食物繊維にカリウム、マグネシウムといったミネラルが豊富で、なおかつビタミンB群やビタミンDも期待できるキノコ類の組み合わせは、栄養満点の最強コンビです。
春から初夏へと向かうこの時期、気温の変化で体調を崩すケースも見られます。豚肉とキノコの最強レシピで、家族の健康を守りましょう!

このページでご紹介するレシピ


手作り焼売にシメジを合わせて
ジャンボ焼売

【材料】(4人分)
豚挽肉 300g/塩、コショウ、酒、しょうゆ 少々/パイロゲン キャップ1杯/タマネギ 小1個/片栗粉 大さじ2杯/シュウマイの皮 20枚/キャベツ 3枚/シメジ パック1/2

【付けたれ】
しょうゆ 大さじ1杯/酢 大さじ1杯/溶きからし 適量

【作り方】

  1. タマネギはみじん切にしてポリ袋に入れ、片栗粉を加えて混ぜます。
    豚の挽肉、調味料、パイロゲンを入れて粘りが出るまでよく混ぜ、ポリ袋の底の一部を切り取ります。
  2. シュウマイの皮は2,3㎜幅に切り、まな板に平均に広げます。
    その上にポリ袋から六等分に絞り出し、挽肉の周りに皮を貼り付けます。
  3. 少し深めの皿にキャベツを一口大にちぎって乗せ、シュウマイを間隔を空けてのせ、その間に石付きを取ってほぐしたシメジをのせます。
  4. ③の皿をフライパンの淵から分量の水を入れ、沸騰したらフタをして中火にし、10分蒸し煮します。
  5. しょうゆと酢、溶きからしを添えていただきます。

ポリ袋を使うことで手が汚れません。

豚肉を入れた後に、パイロゲンを加え、粘りが出るまでよく混ぜましょう。

2~3㎜幅に切った焼売の皮をまとわせます。

キャベツ、シメジと一緒に、10分蒸します。

ほのかな酸味が食欲をそそる
具だくさん酸味スープ

【材料】(4人分)
豚もも薄切り肉 100g/タケノコ(又は、笹竹)  50g/干しシイタケ 2枚/きくらげ 乾燥3g/絹ごし豆腐 1丁/シイタケの戻し汁+湯 カップ4杯/しょうゆ 大さじ3杯/酢 大さじ3杯/塩 小さじ1/2杯/コショウ 少々/パイロゲン キャップ1杯/水溶き片栗粉 適量

【作り方】

  1. 豚肉は3~4等分に切り、繊維に沿って千切りにします。
    タケノコは薄切りにしてから千切りにします。干しシイタケときくらげは戻して石づきを取り、千切りにします。
    絹ごし豆腐は厚さ5㎜程度に薄く切ってから、さらに細長く切ります。
  2. 鍋に少々の湯を沸かして豚肉を入れてほぐし、白っぽくなったら湯切りします。
  3. 分量の湯と豆腐以外の材料としょうゆと塩を入れて煮ます。
  4. 材料に火が通ったら水溶き片栗粉でとろみをつけます。豆腐を入れてから酢とコショウ、パイロゲンを加え、味を整えます。

材料はすべて千切りにしておきます。

豚肉は前もって湯切りしておきましょう。

仕上げにはパイロゲンを。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌