星澤幸子の和食のチカラ 2020年3月 チーズ
今回は、良質なたんぱく質をたっぷり含んだ健康食材、チーズを使ったレシピをご紹介します。100グラムのチーズを作るためには1,000ミリリットルもの牛乳が必要だといわれるチーズは、牛乳に含まれる栄養もまた、しっかりと凝縮されているのです。
当然、現代日本人には不足気味なカルシウムも豊富。育ち盛りのお子さんや、骨のトラブルが心配なお年寄りにもうれしい食材です。
カルシウム以外にも、私たちの体に必要なミネラル、カリウムやナトリウム、鉄、リン、マグネシウムなどもバランスよく含まれています。
さらに、目に良いとされるビタミンAや、脂肪を燃焼させて疲労回復にも役立つビタミンB2も豊富であり、家族の健康のために、食卓に上手に取り入れたい食品です。
ちなみに、牛乳を飲むとお腹がグルグルする乳糖不耐症の人でも、チーズならば大丈夫です。
このページでご紹介するレシピ
休日の昼食に、家族みんなが喜ぶ簡単ごちそう
トマトのパングラタン
【材料】(4人分)
トマト 2個/ズッキーニ 1/2本/ウインナー 2本/食パン(6枚切り) 1枚/シュレットチーズ 50g/パセリみじん切り 少々
【調味料】
みそ 大さじ1杯/みりん 大さじ1杯/油 大さじ2杯/黒コショウ 少々/パイロゲン キャップ1杯
【作り方】
- トマト、食パンは1.5cm角に切り、ズッキーニは1cm四方の薄切り、ウインナーは薄く切ります。
- 調味料とパイロゲンを合わせて、トマト、ズッキーニ、ウインナーにまぶします。
- 耐熱容器にパンを平らに入れて、上に②をのせ、シュレットチーズをかけて、オーブントースターで15分程焼きます。
- 全体に火が通り、薄く焼き色が付いたら取り出し、パセリのみじん切りをあしらいます。
栄養たっぷりヘルシーデザート
パイロゲンのレアチーズ風
【材料】(4人分)
クリームチーズ 150g/パイロゲン 大さじ2杯/牛乳 カップ1杯/粉寒天 2g/てんさい糖 大さじ4杯/カステラ 2切れ
【作り方】
- クリームチーズは室温に戻し、パイロゲンを加えて滑らかになるまでよく混ぜます。
- 鍋に牛乳、粉寒天を入れて混ぜてから火にかけ、沸騰したら火からおろし、砂糖を加えて溶かします。
- ②の粗熱が取れたら①を加え、全体がなめらかになるまでよく混ぜます。
- 底が抜ける型にカステラを敷き詰めて③を流して冷やし固めます。固まったら取り出して切り分けます。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌