星澤幸子の和食のチカラ 2019年11月-12月 大根とこんにゃく
11月も中旬を過ぎると、世間は年の瀬モードの雰囲気が漂ってきます。
これからの時期は宴会を含め、外食の機会が多くなります。そんな時、家で食べる料理には、胃や腸に負担をかけない消化のよい、低カロリー食材が最適です。
まずは冬の定番野菜、大根です。低カロリーである上に、ジアスターゼというでんぷん分解酵素が豊富で、消化を助け、胃もたれや胸やけにも効果があります。今回は星澤家の定番メニュー、大根もちをご紹介します。
また、こんにゃくは、これまた超低カロリーであり、食物繊維が豊富。
整腸作用や便秘解消だけではなく、肥満防止や生活習慣病の予防、改善にも効果があると言われています。
どうしても宴会では脂っこいご馳走が主役になりがちです。せめて家庭では、胃腸にやさしいヘルシー料理で家族の体をケアしてください。
このページでご紹介するレシピ
もちより低カロリーで消化がいい
星澤家の大根もち
【材料】(4人分)
大根 200g/塩 小さじ1/2杯/パイロゲン キャップ1杯/小麦粉、片栗粉 各50g/
ちりめんじゃこ 20g/酒 少々/白ごま 大さじ1杯/大根葉 少々(20g)/ごま油 大さじ1杯
【作り方】
- 大根は千切り器(スライサー)で千切りにして、塩を振りしんなりさせます。
ちりめんじゃこは、さっとすすいで酒をふりかけておきます。
大根の葉は小口切りにします。 - 小麦粉、片栗粉、白ごま、パイロゲンを①と合わせ、四角い型に入れて押さえ、10分ほど蒸します。
- 冷めてから型から出し、食べやすい大きさに切ります。
- ごま油を熱したフライパンで両面軽く焼き色がつくまで焼きます。
低カロリーなのに主役のおかず
豚肉とこんにゃくの味噌煮
【材料】(4人分)
豚もも薄切り肉 200g/黒こんにゃく 1丁/塩 少々/しょうが 1片/油 大さじ1杯/水 大さじ3杯/味噌 大さじ2杯/酒・てんさい糖 各大さじ1杯/みりん 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯/粗みじん唐辛子 適量
【作り方】
- 豚肉はひと口大に切り、サッと湯通しします。
こんにゃくは塩で揉んでから、スプーンでひと口大にかき取ります。
しょうがは千切りにします。 - 鍋に油を熱してこんにゃくを炒め、ある程度水分が出たら、豚肉、しょうが、分量の水と調味料を加えて味をからめ、パイロゲンを入れてフタをして煮ます。
- 一度返してさらに煮て汁気を飛ばします。火を止めてそのまま冷まします。
- 器に盛り、粗みじん唐辛子をあしらいます。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌