星澤幸子の和食のチカラ 2018年7月 とうきび
多くの国で主食としても食べられているとうきび(とうもろこし)は、疲労回復のエネルギー源としてすぐれていることはもちろん、食物繊維、ビタミン・ミネラル類などを豊富に含みます。
糖代謝を促進するアスパラギン酸や、脳を活性化させるグルタミン酸、免疫機能をアップするアラニンなども多く、夏バテ解消の強い味方ともなってくれる心強い食材です。
茹でたり焼いたりするだけでも手軽に食べられますが、ときにはひと工夫にしてこんな食べ方はいかがでしょう。
大人も子どもも大好きな夏の最強炊き込みご飯
とうきびご飯
【材料】(2人分)
生トウモロコシ 2本/米 カップ1杯/水 カップ1杯/ベーコン 2枚/ニンニク 1片/バター 大さじ2杯/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)/パセリのみじん切り 少々
【調味料】
酒 大さじ1杯/塩 さじ1杯/コショウ 少々
【作り方】
- 米は炊く30分前に研いで、1合の目盛りに合わせて水に浸しておきます。
- トウモロコシは包丁で削ぎ落とし、残った胚芽は包丁の背でこそげ落とします。ベーコンとバターは1cm角に切り、ニンニクは潰して小口切りにします。
- 炊飯器にトウモロコシ、ベーコン、ニンニク、バター、調味料とパイロゲンを入れて早炊きします。
- 炊けたらすぐヘラ返しし、パセリのみじん切りをあしらいます。
トウモロコシの甘みと食感をぞんぶんに楽しもう
とうきびのかき揚げ
【材料】(2人分)
小麦粉 カップ1/2杯/水 カップ1/2杯/揚げ油 適量/塩 少々/トウモロコシ 大1本/ショウガ 1片/三つ葉 30g/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)
【作り方】
- トウモロコシは包丁で粒を落とし、残った胚芽は包丁の背でこそげ落とします。ショウガは千切り、三つ葉は3cmの長さに切ります。
- ボウルに切った材料を合わせ、小麦粉をまぶします。水とパイロゲンを加えて全体をサックリ混ぜます。
- 木べらにタネをのせて中温の油に滑り入れます。カリっとなったら油切りして盛り、お好みで塩をふっていただきます。
※油の中で材料がバラバラになるようでしたら、小麦粉と水を少々足します。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌