星澤幸子の和食のチカラ 2018年3月 枝豆とブロッコリー
今回は、枝豆とブロッコリーがテーマ。美しい緑をいかしてふだんとはちょっと違う食べ方を楽しんでください。枝豆もブロッコリーも栄養価の高い野菜です。見た目を楽しみながら身体にもよい2品をご紹介しましょう。
初夏の色合いが美しい
うぐいす椀
枝豆は若い大豆のこと。大豆と同じようにビタミン、カルシウム、食物繊維、鉄分などが含まれていますが、ビタミンC,ベータカロチンなど大豆には含まれない栄養素も。豆と緑黄色野菜、両方のいいところを持っているのです。
ビールのおつまみだけではもったいない!ときにはこんなお椀はいかがでしょう。洋風のポタージュにしてもおいしくいただけますが、今回はやさしい味つけのお椀にしました。
【材料】(4人分)
枝豆(むき身) 150g/はんぺん 小1枚/塩 少々/酒 少々/片栗粉 少々/
ショウガ 1片/水 カップ3杯強/かつお節 ひとつかみ/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)
【調味料】
酒 大さじ1杯/しょうゆ 小さじ1杯/塩 小さじ1/2杯/水溶き片栗粉 少々
【作り方】
- はんぺんは4等分の斜め切りにします。
- 鍋に分量の水とかつお節を入れて1~2分コトコト煮てから濾します。
- 粗熱をとった出汁少々と枝豆をミキサーに入れ、なめらかになるまで回します。
- 鍋に出汁、調味料、パイロゲンを入れます。はんぺんを入れて膨らむまで火を通してひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でゆるくとろみをつけます。
- お椀にはんぺんと汁を注ぎ、極細く切ったショウガをあしらいます。
切ったときの色合いが素敵な
ブロッコリーの巾着
ブロッコリーにはビタミンC,葉酸、ビタミンK,ビタミンEが豊富で、風邪の予防はもちろん、抗酸化作用による老化防止も期待されるスーパー食材です。
和食のイメージはあまりありませんが、卵と合わせてこんな巾着にすれば、お子さんも楽しくたくさん食べられるのではないでしょうか。
【材料】(4人分)
ブロッコリー 1/2株/卵 4個/小揚げ 4枚/水 カップ1と1/2杯/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)/つまようじ 4本
【調味料】
しょうゆ 大さじ3杯/てんさい糖 大さじ2杯/酒 大さじ1杯/みりん 大さじ1杯
【作り方】
- 小揚げは短い方の1片に切れ目を入れて袋状に開いてから湯通しします。
- ブロッコリーは小房に分けます。
- 小揚げにブロッコリーを詰め、卵を入れてつまようじを閉じます。
- 鍋に水と調味料、パイロゲンを入れて煮立たせ、小揚げを入れて落しぶた(皿でもよい)をします。
- 沸騰したら弱火で5分程煮てそのまま置いて味をなじませ、汁もたっぷり注いで供します。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌