心に咲く花 4回 すみれ
故郷は 庭もまがきも 荒れゆけど 心とどまる つぼすみれかな ― 慈円 【現代訳】 ふるさとは庭も垣根もすっかり荒れてしまったけれども、強く心に惹かれるすみれであることよ。 心に咲く花 第4回 すみれ この春は小さなすみ…
故郷は 庭もまがきも 荒れゆけど 心とどまる つぼすみれかな ― 慈円 【現代訳】 ふるさとは庭も垣根もすっかり荒れてしまったけれども、強く心に惹かれるすみれであることよ。 心に咲く花 第4回 すみれ この春は小さなすみ…
たんぽぽの 綿毛を追ひて 遊びたる 遥かなる日の 野辺なつかしき ― 皇后陛下 【現代訳】 たんぽぽの綿毛を追いかけながら、こどもたちと楽しく遊んだ、遥かなあの春の日。 あの野辺が今、とてもなつかしく感じられます。 心に…
ヒヤシンス 薄紫に 咲きにけり はじめて心 ふるひそめし日 ― 北原白秋 【現代訳】 薄紫色にヒヤシンスが咲きました。 初めて誰かを好きになって、心がふるえ始めたあの日に。 心に咲く花 第2回 ヒヤシンス 早春を代表する…
春の苑紅(くれなゐ)にほふ桃の花 下照る道に出で立つ少女(をとめ) ― 大伴家持 【現代訳】 春がやってきました。美しく匂い立つように咲いている桃の花。 その桃の花に見とれて立っている少女がいます。 心に咲く花 第1回 …