温州みかん
『温州みかん』は、昔、中国から輸入した小ミカンが鹿児島県で突然変異をして発現したと言われています。鹿児島県には、樹齢300年を越す温州みかんの大木があったようですが、太平洋戦争の折、枯死してしまったとされています。
江戸時代初期には、温州ミカンは、風の予防に良いとされ珍重され、そのバランスのとれた味が人気を呼んで、明治に入ってから、農務省の指導の下、全国に広まり、地域によってさらに品種改良が行われました。現在では、数ある柑橘類の中でも最もポピュラーで親しみのあるみかんです。
置き場所
日光を好みますので、できるだけ日当たりの良い場所に植えつけを行うか設置します。ただし、西日はあまり当たらない場所で強い北風が当たらないが理想です。
また、露地植えにする場合は、夏場の乾燥を防ぐため株元に敷き藁やバークチップでマルチングを行います。
剪定
剪定は、2~3月ごろに行います。
基本的には、強い剪定は控え、できるだけ、込み合った場所の枝を間引き、株の内側にまで光が入るようにする程度に留めます。
肥料
春から秋の生育期に、プロミックなど市販の緩効性肥料かハイポネックスなどの液体肥料を少量与えます。落葉後、冬場は与えないでください。
収穫
本種は、4中旬~5月中旬に開花し、10月中旬~11月中旬が収穫適期となります。充分に黄色に色づいた状態で収穫する方が、甘味が強くなりますので、収穫期には、よく様子を観察し収穫します。
なお、温州ミカンは、実がなりすぎて、隔年結果を起こしやすいため、7~9月の間に2回に分けて摘果を行います。
1回目は、期間中初期に、傷みのある実や小さい実、下の方にある実を中心に、葉の枚数20枚当たりに1個程度の実が残るように摘果します。
2回目は、期間中後期に、緑色が薄い実、扁平すぎる実などを中心に摘果し、葉の枚数で30枚に1個程度の実が残るように摘果します。
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