夏の食卓を彩るひんやり・さっぱり栄養満点レシピ

星澤幸子の和食のチカラ 2022年6月-7月 トマト


短めの梅雨が明けて、例年より一足早く酷暑の日々が訪れました。この時期、どうしても食欲が減退して、そうめんなどの麺類をはじめ、さっぱりしたものばかりを口にしたくなります。だからこそ、自分自身や家族の健康を考えると、食卓にはひと工夫が必要になると思います。

今月は、栄養面と食材の旬を重視して、夏野菜そして緑黄色野菜の代表、トマトを使ったレシピをご紹介します。トマトと言えば、あの赤い色の元であるリコピンが豊富。その強い抗酸化作用はアンチエイジングの頼もしい味方です。さらには同じく抗酸化作用を持つβカロテンまで含まれているのです。
また、ビタミンCや、食物繊維も水溶性、不溶性の両方を含んでいて、しかも低カロリー、女性にはうれしいですよね。水分が多く、体を冷やしてもくれるまさに夏野菜の優等生です。

今回のお料理は、トマト以外にも夏野菜と納豆、卵を加えた栄養満点のさっぱりとした五目冷やし蕎麦。そして、ハチミツとレモンのソースでいただく、いつもとひと味違う冷製トマト。ともにそばつゆとソースには、「健康と味わい」のための隠し味、パイロゲンを使っています。

爽やかな口当たりでありながら、体にもやさしい、そんなメニューで、夏場のご家族の健康をケアしてください。

このページでご紹介するレシピ


納豆と卵とトマトで食べ応えあり
五目冷やし蕎麦

【材料】(2人分)

蕎麦 2人分/キュウリ 小1本/塩 適量/ミョウガ 3本/トマト 小1個/ナス 1本/ひきわり納豆 3パック/温泉卵 2個/そばつゆ、水 カップ1杯強/鮭節(かつお節でも) ひとつまみ/しょうゆ・みりん 各大さじ3杯/パイロゲン キャップ1杯

【作り方】

  1. 蕎麦はたっぷりの湯で茹でて、冷水でしめます。残ったお湯に卵をゆっくり入れて温泉卵を作ります。
  2. キュウリは塩でこすってから水で洗い、斜め薄切りにしてから、千切りにします。ミョウガは薄く切ってから千切り、トマトはくし形切りにします。ひきわり納豆は良く混ぜて粘りを出します。ナスは斜め薄切りにして塩もみしておきます。
  3. 鍋に分量の水を沸騰させ、鮭節を入れて煮だします。こしてからみりんとしょうゆを加えてひと煮立ちしたら冷まして、パイロゲンを入れます。
  4. 広口の器にそばを入れ、その上に具材を彩りよく盛り、③のそばつゆをかけて混ぜながらいただきます。

そばとよく絡むようにキュウリ、ミョウガは千切りに、ナスは塩もみしておきましょう。

蕎麦のゆで汁を利用して温泉卵を。

お手製そばつゆには仕上げにパイロゲンを。

デザート感覚の夏サラダ
冷製トマトのはちみつレモン

【材料】(2人分)

トマト 2個/水 カップ1/2杯/水溶き片栗粉 少々/ハチミツ 大さじ1杯/レモン 1/2個/パイロゲン キャップ1杯

【作り方】

  1. へたをとったトマトは、皮目に十字に軽く切り込みを入れて熱湯にくぐらせ、すぐに水に落として皮を剥きます。ラップに包んで冷蔵庫で冷やしておきます。
  2. 鍋に分量の水を入れ火にかけ沸騰させ、水溶き片栗粉でトロミをつけます。火を止めて、ハチミツ、レモンのしぼり汁、パイロゲンを加えて混ぜてそのまま冷やします。
  3. 皿に盛ったトマトを食べやすいくし切りにして冷やしたソースをかけて頂きます。彩り用の付け合わせにチャービルなどを添えても良いですね。

※ハチミツを使用していますので、1歳未満の乳児には与えないようご注意ください。

熱湯をくぐらせたトマトはすぐに水につけて。

ハチミツとレモンのさわやかな甘さにパイロゲンをプラス。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com


レシピ撮影/大滝恭昌