2021.10月『レッドヒル図鑑』
10月...青空に映える秋の花
秋バラが10月下旬ころに咲いてくれるように、夏季休園期間にいっせいに剪定をしました。気温次第なところはありますが、目標とする時期に咲かせるためにはこのタイミングで剪定すれば、と逆算して作業をしています。予定通り咲いてくれた時はほっとひと安心です。
他にもススキやセージ類などが園内のあちらこちらで秋の雰囲気を演出してくれています。
11月...そろそろ冬支度
群生しているツワブキの黄色い花がとても目を引きます。花が終わって実るタネもかわいらしく、そのままにしておくのですが、それが風で飛んであたり一面をツワブキ畑に変えていきます。
でも増えすぎたり場所が合わなかったりすると減ってしまい、ある一定の数で収まります。その様子を見ると、自然が作り出すこの景色は他の植物たちと相談や調整をしながら成り立っているのかなと感じます。
レッドヒルの紅葉はスイレン池周辺から始まります。モミジも多くあるのですが、少し遅めの11月下旬頃から見頃を迎えます。園内には少しずつ冬支度が進んでいく落ち着いた雰囲気が漂ってきます。
12月...お手製のリースにスワッグ
ここ数年、園内の植物を使ってドライフラワーやスワッグを作っています。画像のスワッグとリースは昨年作成したクリスマス用のものです。園内には色々な植物があるため、あれやこれやを収穫してチャレンジしています。ドライにすることで表情や形が変わるなど意外な発見があり、なかなか面白いですよ。
秋から冬は木の実やタネなどこの時期にしか取れないアイテムもあり、それらを探しながら散策するのも楽しいですよ。
開園から6年目を迎え、園内の植物たちはとても大きく育ちました。時間が経ち、植物どうしがすっかり馴染できているなと実感しています。
ただ、自由気ままに大きくなってもらうとジャングルになってしまうので、そこはやはり手入れをしていかなければなりません。これからますます植物たちへのサポートが大切になってきます。
文/村松 潤一
赤塚植物園「レッドヒル ヒーサーの森」は、世界各国の公園を巡り歩いてきた園主 赤塚ひさ子が、荒れていた山に少しずつ“命”を吹き込み、日本の風土に合った四季を楽しむ里山としてよみがえらせました。
シンボルツリーは「世界一のっぽの木」と呼ばれている「センペルセコイア」です、別名「レッドウッド」と呼ばれているセンペルセコイアが、小高い丘にはたくさん植えられていることから「レッドヒル」と命名されました。
シャクナゲを中心に約1,000品種1万本以上の花木や四季の草花を楽しむことができ、森の息吹を感じ、大人も子どもたちも楽しく自然環境や花に触れ、心が豊かになる里山庭園です。
〒514-2221
三重県津市高野尾町2877番地
☎ 059-230-7789
※料金、開園時間等、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
⇒https://www.redhill.co.jp/
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