春の旬食材の代表格、菜の花、タケノコを楽しく!

星澤幸子の和食のチカラ 2021年4月 菜の花とタケノコ


春になると、この季節ならではの食材が店頭に並びます。菜の花やタケノコはその代表格、ぜひ食べたいものですね。菜の花ならおひたし、タケノコなら炊き込みご飯や煮物といずれもおいしい献立ですが、今回は少し目先を変えたレシピをご紹介しましょう。お子さんからお年寄りまで、楽しく食べられるメニューです。

菜の花には抗酸化のあるビタミンCやβカロテンが豊富。とくに葉酸はホウレン草の1.5倍含まれます。また、独特の苦味・香り成分イソチオシアネートは、がんやアレルギー予防の効果も期待されています。

タケノコは食物繊維が豊富なだけではなく、アミノ酸も多く疲労回復にも効果あり。切ってゆでたときについている、白いモロモロのものはチロシンという物質で、疲労回復やストレス緩和に役立ち、皮膚・毛髪の色素に含まれるメラニンの原材料にもなります。

このページでご紹介するレシピ


菜の花の春巻き

【材料】(2人分)
菜の花 6本
※塩 少々
卵 1個
※塩・てんさい糖 ひとつまみ
※パイロゲン キャップ1杯
※油 少々
とろろ昆布 ひとつまみ
春巻の皮  小6枚
※水溶き小麦粉 少々
揚げ油 適量
辛子醤油 適量

【作り方】

  1. 菜の花は水に浸してパリッとさせてから、塩を入れた湯でサッと湯通しして水気を絞ります。
  2. 卵を溶き、塩、てんさい糖、パイロゲンと混ぜて油をひいたフライパンで炒り卵を作ります。春巻きの皮を対角線に広げ、とろろ昆布を薄くのせます。
  3. 菜の花と炒り卵をのせ、向こう2片に小麦粉の水溶きを塗って、きっちり巻きます。残り5本も同様に巻きます。
  4. 小さなフライパンか鍋に1cm深さの油を熱し、③の春巻きをきつね色に揚げます。

菜の花は塩水でサッと湯通しを。

炒り卵用の卵にパイロゲンを。

水で溶いた小麦粉を糊がわりに塗って巻きましょう。

タケノコの味噌マヨ焼き

【材料】(2人分)
タケノコ 200g
ワカメ 50g
マヨネーズ 大さじ2
味噌 大さじ1
パイロゲン キャップ1杯
青のり 少々

【作り方】

  1. タケノコは縦半分に切り、ワカメは食べやすい大きさに切ってサッと洗います。それぞれ熱湯で温める程度に湯通しします。
  2. 耐熱容器にワカメをしき、タケノコをのせます。
  3. マヨネーズと味噌、パイロゲンを混ぜた味噌マヨだれを作って②にかけ、オーブントースターなどで軽く焦げ色がつくまで焼きます。焼き上がってから青のりを振りかけていただきます。

湯通しは温める程度でOK。

味噌マヨだれにはパイロゲンを加えます。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com


レシピ撮影/大滝恭昌