星澤幸子の和食のチカラ 2018年10月 旬のお野菜を使った一品
いろいろな野菜が年間を通じて店頭に並ぶ昨今ですが、やはり栄養素が豊富で本来の味を楽しめるのは旬のものです。
それぞれのお野菜の旬を知って上手に日々の食事に取り入れたいものです。
今回取り上げたのはゴボウとトマト。ゴボウの旬は11月から2月にかけて。まさにこれからがおいしくなる根菜です。食物繊維が豊富で、血糖値やコレステロール値を下げる効果も期待できます。
また、トマトは夏の野菜と思われがちですが、おいしいのは春と秋から初冬にかけての時期です。抗酸化作用で注目されるトマトのリコピンは、アンチエイジングの観点からも積極的に摂りたい栄養素です。
食物繊維豊富なゴボウをたっぷり、さっぱりいただける
ゴボウのたたき漬け
【材料】(2人分)
ごぼう 2本/酢 少々
【漬け汁】
しょうゆ 大さじ3杯/酢 大さじ2杯/パイロゲン 少々/ごま油 大さじ1杯/鷹の爪 1本
【作り方】
- ゴボウは流水をかけながら皮をむき、すりこぎ棒で叩いて手で大きく割り、水でさらしてアク抜きをする。
- しょうゆ、酢、パイロゲン、ごま油を混ぜ、鷹の爪を1本加えて漬け汁をつくる。
- たっぷりの湯に、少し酢を入れて、ゴボウを好みの軟らかさに茹でる。
- ゴボウが温かいうちに漬け汁につけ、冷めるまで置いて味をなじませる。
熱々トマトを和食のテイストで
トマトの味噌田楽
【材料】(4人分)
トマト 大2個/とろろ昆布 ひとつまみ/パセリのみじん切り 少々
【調味料】
みそ 大さじ2杯/みりん 大さじ1杯/てんさい糖 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)/白ごま 大さじ1杯
【作り方】
- トマトはヘタを取って横半分に切り、切り口に浅く切り込みを入れます。とろろ昆布を全体に薄く広げます。
- 調味料とパイロゲン、半ずりにしたごまを合わせ、とろろ昆布の上全体に塗ります。
- オーブントースターの高温で、みそに軽く焼き色が付くまで焼きます。
- 器に盛ってパセリのみじん切りをあしらいます。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌