研究発表

FFCで広がる放線菌の可能性

2006年度 第21回日本放線菌学会大会

2006年度第21回日本放線菌学会大会2006年7月、(株)赤塚植物園 生物機能開発研究所の研究員が、「2006年度第21回日本放線菌学会大会」にて、放線菌研究の進歩に寄与する優れた研究者に贈られる「浜田賞」を最年少で受賞しました。

放線菌とは?
放線菌は主に土壌中に多く生息し、落葉などの有機物の分解や物質循環に関わる分解者の役割をします。今では、結核に対する抗生物質が放線菌の代謝物から発見されたことから、多方面からの研究が進んでいます。

2007年8月「第14回国際放線菌学会」(イギリス)

2007年8月、イギリスのニューカッスルで行われた「第14回国際放線菌学会」で同研究員が発表し、国際特許を取得した弊社の技術を用いた独創的な研究と実践的な研究成果が、世界の研究者からも高い評価をいただきました。

2007年8月「第14回国際放線菌学会」(イギリス)

左:イギリス、ニューカッスル「セージ・ゲーツヘッド国際会議場」 右:世界各国から集まった研究者に向けて発表

発表内容

選抜された放線菌 選抜された放線菌
(上AOK30と下MBR5)
長年、(株)赤塚植物園では、組織培養という方法を用いてシャクナゲとカルミアの栽培を行ってきました。フラスコの中で無菌培養される幼苗は、まだ根が出ていないため、土壌に移植したときにうまく定着できず、乾燥や病気によって枯れてしまうことがあります。そこで植物の中にいる放線菌に着目。シャクナゲやカルミアの病原菌に対して抗菌物質を作る放線菌がいれば、その放線菌をあらかじめ苗に処理することで病気に対して強い苗になるのではないかと考えたのです。
圃場で栽培されている若木から数百もの放線菌を分離し選抜試験を行い、「AOK30」「MBR5」と名付けた放線菌を選び出しました。この放線菌はシャクナゲとカルミアの病原菌に対して拮抗性を持つ物質を生産。それらの放線菌を定着させた組織培養苗では、病原菌の広がりが抑えられ、細胞壁強化および病害抵抗性遺伝子の発現という現象もみられました。また、AOK30定着苗は細胞内浸透圧が上昇しており、病気だけでなく、乾燥や塩に対しても耐性を持つことが確認されました。
また、植物の発根促進物質を生産している放線菌「MBR52」を、FFCを用いて土壌に定着させることにも成功。FFCとの相乗効果により植物の発根が飛躍的に促進されるという結果が得られました。

ページトップ

文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大
  • お花のショッピング
  • パイロゲン購入 filanso
  • FFCを御社事業で活用してみませんか?

私たちは、日本中の元気を応援しています。一日も早い復興を心よりお祈りしています。

推奨環境
このサイトを快適にご利用いただくために、InternetExplorer 7以上、FireFox最新版、Safari最新版、Chrome最新版を推奨いたします。
Javascriptは必ずONにしてご覧ください。