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こだわりの飼育技術にFFCをプラス
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三重県津市で、親子三代で養豚業を営む大西畜産。生産される豚は「頑固おやじのぶた」のブランドで販売され、おいしく安全・安心な豚肉と評判になっている。
おいしい豚肉を生産するため様々なことにこだわる。豚の品種はあくまでも肉質のよい在来種。雄雌ともに自家飼育をして、安全性の確保に努めている。
エサは、配合飼料にライ麦を加えることで質のよい脂肪に仕上げ、さらにFFCミネラルを添加することで肉の臭みのない柔らかな肉になるという。
そして特にこだわっているのが水である。もともと青山山系からの良い水を使用していたが、良い品種の豚に良い水を与えたいとの思いからFFC元始活水器を導入した。FFC処理された水は豚の飲料水や豚舎への散水に使われる。
定期的に噴霧されるFFCのミストに豚もストレスが軽減されたのか、FFC導入後には出産数、離乳頭数が軒並み増加し、生産性がアップしたという
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FFCの効果は環境対策にも真価を発揮。畜産経営において問題となる糞尿は堆肥に還元し、近隣の方々に販売されている。FFCの活用により発酵が促進された良質な堆肥は「おいしい野菜が出来る」と好評。「畜産と農業で連携をとり、少しでも循環型の農業に貢献したい」と大西さんは語る。
さらに大きな効果はニオイ。豚舎のニオイが軽減し、衛生的な環境を作り上げることにも成功した。
安全・安心な豚肉の直売への挑戦
お客様においしく食べてもらうためのチェックは怠らない。自ら味を見て、FFCミネラルの添加など配合飼料への気配りは欠かさずに行っている。また安心して食べていただくためにトレーサビリティを導入。お客様が購入した豚肉に関する情報をインターネットで確認してもらうことが出来る。安全・安心へのこだわりの一環である。
直売という新たな展望
平成16年には、「三重県 食の安全・安心を伝えるビジネスプランコンペ」の豚肉部門において優秀賞を受賞し、食と環境への取り組みが高く評価された。
以前は生産のみだったが、市場ではどんなにおいしい豚肉を作ってもほかの肉と同じ扱い。そこで直販資格を取得し、平成17年から直売をスタート、現在移動販売やインターネット販売も行っている。「おいしいと認めてくれるお客様一人ひとりに直接販売していきたい」という思いを持ち、ゆくゆくは100%直売を目指している。
こうした経営拡大を支えているのがFFC。FFCを導入したことで生産性や肉質が向上し、安定した生産が可能となった。
FFCによる経済と環境の善循環がここにも生まれている。
※上記の内容は個人の体験に基づくものです。
また、記事は取材当時のものですので現在の情報とは異なる場合がございます。