赤塚グループでは経営理念「一人の健康から地球の未来まで」の実現に向けて環境・地域社会・国際社会・人材育成の各側面で取り組みを行っております。
地域社会とともに、次世代の育成を大切にします。少子高齢化の現代社会の中で、赤塚グループとしてできること、赤塚グループだからできることを模索し、持続可能な明るい未来の創造に努めます。
日本の農村で、水田や畑の背景にある雑木林は「里山」と呼ばれています。昔から里山は、地域の人々によってきれいに手入れがなされ、農業生産を維持するために大切な役割を担ってきました。しかし、先人たちが大切に守り続けてきた里山も放置され、荒廃の一途をたどっています。
里山は日本の農村の原風景であり、さまざまな動植物が共存する自然の宝庫です。昔ながらの自然の風景が失われつつある現代社会において、赤塚グループでは、子どもたちへ自然の大切さを伝えていくことの必要性を感じ、里山「レッドヒルヒーサーの森」の保全維持に取り組んでいます。年に一度地域の親子を招き、自由に散策しながら絵を描いてもらう「親子写生大会」を開催し、親子の絆を育むとともに自然と対話し感性を養っていただく情操教育の場を提供しています。
赤塚グループでは子どもたちが植物を育てることによって、生命の神秘や生長を見守る喜び、そして咲く花の美しさを体験することは素晴らしいことであり、科学する心と情操気運をいっそう高めていただきたいと考えています。
そこで、赤塚植物園が創業40周年を迎えたことを記念して、2001年より地元津市内の小学校にチューリップの球根を贈呈する取り組みを開始しました。その後、市町村合併や特別支援学校も対象とするなど校数が拡大し、近年では合計60校以上、17,000球以上の球根を贈呈しています。贈呈された球根は毎年子どもたちの手で大切に育てられ、入学シーズンの学校に彩りを添えています。
赤塚グループでは、わが国の高齢社会化が急速に進む中、高齢者が健康に活力を維持しながら、その豊かな経験と持てる能力を積極的に発揮し、社会に貢献しつつ余生を快適に過ごす環境を整備することが必要であると考えています。
そのモデルとして本社横に約6,800㎡のガラス温室「FFCユートピアファーム」を建設し(2001年10月完成)、高齢者が共同で草花や野菜の苗を育成したり、ボランティアの美化活動や花いっぱい運動などの地域貢献にも力を入れ、高齢者の生きがいづくりや孤独感の解消、健康の増進を図ることを目的として、多くの高齢者の方々にご利用いただいてきました(2020年3月まで)。同ファームは、遮光カーテンや自走式散水機、床暖房装置などを備え、作業の快適性や労力負担の軽減にも配慮しています。